戦友・・・そして我が子よ

今日は大切な仲間を紹介します。
幸之助って言います。

僕の大切なハワイの兄貴の息子、の大切な友人です。
7月の前進座公演の時も大阪から手伝いに来てくれました。
今回は約1ヶ月、住み込みで東京に来てくれました。

劇場入りまでは制作を、劇場入りしてからは演出部をやることになっていましたが、稽古中の音出しから編集までやることとなり、やるからには失敗は許されず、好意でやり始めた事が次第に責任を伴い、笑い事ではなくなってきました。
大変なプレッシャーだったと思います。
今まで何人も育てて来たので、その心中はみなまで言わなくとも手に取るようにわかります。
その余裕の無さから話しかけられても返事を返さない。
いや、話しかけられていることも気がつかない位、初めて尽くしで緊張していたのでしょう。
いつもブスッとした態度でゴニョゴニョとした話し方、愛想はなく、はたまた次第にみんなからの評判が悪くなりました。
大切な弟、銀次の親友だから注意をするのもためらっていました。
しかし、このままではいけない!
彼の人間性まで疑ってしまうような日常の言動から、自分の立場も考え、遠慮なくぶつかって行こう!と決めました。
今までどれだけ甘えて来たんだろうか?
つけた電気は消す、ドアを開けっぱなしにしない、布団は毎朝きちんとたたみ、敷きっぱなしにしない。
玄関の靴は揃える、揃える事で心も揃う。
ゴミはごみ箱に捨てる、本当に1からの戦いでした。
舞台の事で余裕は全くありませんでしたが時間を見つけて幸之助と向き合いました。
社会はそんなんじゃ渡れない。
怒鳴りました。
笑いました。
握手しました。
ハグしました。
また怒鳴りました。
嫌われてもいいや、あなたの為なんだよ。なんておこがましい事も僕からは言いません。
だって自分だって何様?出来てないこと山ほどあるもの。
そんな上から目線じゃなくて、お願いだから俺に恥をかかさないでくれ!と、ただそれだけでした。
自分で自立しなくてはならない時に初めて、親の有り難さがわかるんです。
当たり前のようにやってもらってた事に改めて感謝を持ちなさい!当たり前は決して当たり前ではないんだよ。

そして、彼は、彼がこのカンパニーにいたお陰で。とみんなから言われる最後を勝ち取りました。
まだまだ未熟ですが彼はきっと成長したはずです。
稽古に行く道中、よみうりランドの前を通るたび、絶叫マシンが好きだと話していた幸之助。
大阪に帰る日の朝、忙しくて正味30分しか滞在できないけど、どうしても連れて行ってやりたくて、サプライズでみんなと一緒に行く計画でしたが何故かこの日に限って集合時間に誰も来ない!えっ、ウソ?二人だけ??
結局、男二人で世間の目を気にもせず、あっ、幸之助は恥ずかしかったでしょう(笑)
よみうりランドに行って来ました。
絶叫マシンのコースターに乗ってギャーギャー\(>_<)/騒ぐ幸之助に何故か涙が止まらなかった。
慣れない世界の中で本当に良く頑張った。

幸之助、ありがとうございました。
あなたは誇り高い戦友であり、息子みたいな奴です。これからも、いつまでも。
 
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